無尽蔵の苦しみを知る男・・
その苦しみは世を満たし、人の体を砂へ、魂を無へと変えた・・
あるときその男は一人の魂を愛でる
村一番美しい少女を・・
しかしここでも彼の苦しみは解き放たれた。
避けることはできなかった。
必然だったのだ。
少女は砂に成り果てた・・
男の苦しみは募る。
そして色濃く、激しい憎しみとも悲しみともいえぬ黒い思いは
彼を蝕み、化け物に変えてしまった・・
あるとき若い修道士、その化け物の事を知る。
男を苦しみから解放させてあげたい。
正義感の強い彼は深い闇へと踏み入る。
一歩一歩。
少しずつ少しずつ。
その魂が無に変わることも知らずに・・
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by tumiki_R
| 2007-04-09 19:29
| 学校生活